ARA2も(ry):ヘルプ!

【シナリオ名】ヘルプ!
【対象】(3~)4レベルのPC、(4~)5人を推奨しています。

プレイ時間は、3~5時間程度です。
また、このシナリオはFS判定を使用します
FS判定の詳細について記述されたサプリメントか、ARA2E上級ルールブックが必要です。

ストーリー

近隣の山間の村でアルパカ泥棒が出た。
この泥棒によって大きな被害を受けた村は、冒険者にこの事件の解決を依頼した。

今回予告

それは、少女の泣き声から始まる一連の騒動だ。
奪う者、奪われるもの、追う者、逃げる者。整合性の見えない物語をつなぐ一本の糸、それは――

――マクガフィン

アリアンロッド2E「ヘルプ!」
冒険の舞台がキミを待つ!

ハンドアウト

ハンドアウトはPC1と、それ以外のメンバー用が用意されており、それぞれ配布される。
PC2以降は共通のハンドアウトである。

PC1用ハンドアウト

コネクション: グレイス・レインヴァレル 関係: 偶然出会った少女
「ふぇぇぇぇぇん、ふぇぇぇぇぇぇん」
君が目的もなく大通りを歩いているとき、君は偶然そんな声を聞いた。
少女が泣いているのか、そう思って声の出所を探した君の目にうつったのは一頭のアルパカと、それに話しかける少女の姿だった。

※グレイスのデータ

種族: フィルボル 性別: 女 年齢: 22
髪の色: 赤 瞳の色: 青 肌の色: 肌色

そばかすのある女の子で、アルパカの声を聞くことができる。
彼女のRPとして、大人びたボクっ娘であり、グリがしゃべっている内容がわかるという事を
踏まえたものを行うと良い。

PC2以降用ハンドアウト

【コネクション】PC1(関係:パーティメンバー)
君たちは、PC1をパーティメンバーとする冒険者パーティ、あるいはギルドの一員である。
誰がリーダーであっても構わない(PC2以降が、リーダーで有ってもよい)

冒険者の宿で今日の依頼をどうするか考えていると、PC1が少女とアルパカを連れてやってきた。少女から、何か話があるようだ。
乗り掛かった船だと思ったあなたは、PC1に同行することにした。

ギルドの構成について

ギルドが未だに組まれていない場合、参加PC全員が持つ成長点を合計し、
10で割った値をギルド成長点に入れ、それによって算出されたギルド成長点をもって、
ギルドレベルを決定すること。 その後、それに合わせギルドサポートを取得する。

サポートとして、蘇生、祝福は有用である。3つ目以降は好みで選ぶとよい。

オープニングフェイズ

シーン1 ガールズクライ

登場: PC1
舞台: トワド大通り

解説

トワド大通りを歩いているPC1が、アルパカの泣き声に導かれてグレイスに出会うシーン。
なんやかや会話して、彼が冒険者だということが分かったならば、彼女は依頼を持ちかける。
落ち着いて話すために宿か神殿に誘われる。
特に理由がなければダンジョン・バッカーに行くといい。

描写とセリフ

大通り。道の両端には通行路を圧迫するほどに様々な品物が置かれ、
それを商う人々でごった返している。

食料品、織物、日用雑貨、etc
威勢のいい呼び声、掛け声が高らかに響いている。

そんな場所を、キミは特に目的も定めずふらついている。
すると、どこからか「ふぇぇぇん」と、声が聞こえたような気がした。
これは少女の泣き声かもしれない。キミはそんなふうに感じた。

セリフ:グレイス&グリエルモ

(・´ェ`・)「フェェェェェェェェェン」

泣き声ではなく鳴き声だったようだ。大通りの外れで、アルパカが鳴いていた。
※鳴き声の参考はリンクをクリックすること。

「よしよし、そうだね、悲しい事だね」

それを、フィルボルの少女が慰めて?いるようだ。

「大丈夫、王都まで来たんだ、だれかが助けてくれるさ」

(・´ェ`・)「フェェェェェェェェェン」

「キミが心配するのもわかるけれど、平気さ。これだけの人がいるんだからね」

(・´ェ`・)「フェェェェェェェェェン」

「ははは、すこし元気が出たみたいだな。よかったよ」

キミが話しかけたり、逃げ出そうとするとグリエルモ(アルパカ)が気づく

(・´ェ`・)「フェェェェェェェェェン」

「ん、だれかいるのかい、グリ?」
「ああ、こんにちわ。はじめまして、かな?」
「ボクはグレイス。そしてこの子はグリエルモ」

キミが彼女の言動に疑問を抱くと

「ん、ああ、ボクはアルパカの言葉が分かるんだよ」

(・´ェ`・)「フェェェェェェェェェン」

「君たち冒険者の中には、動物と会話できる人もいるんだろう?」
「ボクはそれの、アルパカ限定版みたいなものさ」

と答える。その後、以下のように話すこと。

「あれ、お兄さんってもしかして、冒険者なのかな?」
「ちょうど良かった、っていうのもおかしいけど、依頼があるんだ」
「話、聞いてもらえるかな?」
「ココじゃあなんだし、落ち着いて話の出来る場所に行こう」

結末

君たちは落ち着いて話のできる場所に移動した。

シーン2:依頼

登場: 全員
舞台: ダンジョン・バッカー

解説

PC達が依頼を受けるシーンである。

描写とセリフ

「おかえりにゃさいませご主人様」
と、ダンジョン・バッカーに入ると給仕のノエルが出迎えてくれる。

キミが事情を話さなければグレイスが話し、奥の席に通してもらう。

そこで彼女は、キミと、キミが所属しているギルドに依頼のことを話す。
「ボクはここから東の街で、アルパカを育てて暮らしてるのだけれど、
最近アルパカ泥棒が出ててね」
「それで自警団を作って、警戒を厳にすることで被害を抑えているのだけれど」
「僕らには相手を追い払うならともかく、追いかけたり、それを倒したりするだけの戦力がないんだ」
「それに、グリエルモの話だと、その犯人は妖魔らしいしね」
「だから、あなた達に依頼したいのは、犯人の追跡と、殲滅なんだ」
「泥棒が来たら君達はそいつらの帰路をおいかけて、アジトを発見」
「そしてそいつらのボスを見つけ出し、倒すことで、この盗賊団を解体させたいんだ」
「依頼料は2000G出せる。加えて奪われたアルパカ達を奪還できたら、追加で報酬を出すよ」

「で、どうだろう、事件解決、頼めるかな?」

なお、彼女は質問されたとき以下のことを話す。

  1. どうやら泥棒はバグベアのようだ
  2. 逃げるときに煙幕をはったり、器用なことをしてくる
  3. 途中までおいかけたが、山谷を超えて追手を撒いてしまう
  4. なぜ彼らがアルパカを盗んでいくのかはさっぱりわからない

依頼を受ければシーン終了である。
金額を交渉する場合、精神判定で13を目標に行わせると良い。成功すると500G追加される。

結末

君たちはこの依頼を受けることにした。

ミドルフェイズ

シーン1: 前日

登場: 全員
舞台: アルカ

解説

アルパカの村アルカに来たキミ達は村で歓待される。
その後、チェイス1(FS判定)となる。

描写とセリフ

「よく来てくださいましたのじゃ!」
「やつらは夜にやってきますので、それまでくつろいでいてください」
「夜になったら、指定の場所でいつでも飛び出せるようにしていてください。
奴らが現れたら合図を出しますので」

結末

君達は見張り台のような場所を紹介される。誰か一人はそこに登っておくこと。

泥棒が見つかると、村人は合図として火の玉を上空に打つ。
PC
達はそれを目印として追跡を始める。

シーン2:FS判定:チェイス1

登場: 全員
舞台: トワド東

解説

追跡を行う。これはFS判定となり、ラウンド進行と同様に扱う。

FS判定に関わる記録

名称: チェイス1 終了条件: 3R経過
判定: 【敏捷】 難易度: 10 成長点: 3
援護判定:【幸運】
イベントの発生する進行度:3、6、9
クリアとなる進行度:12

FS判定で起こるイベント

進行度3:火の玉による照明範囲から敵が外れた。ここからは暗闇の中相手を追わねばならない。
判定能力値を【感知】に変更し、難易度を12にする。

進行度6:敵は森林地帯に入った。妖魔の姿が木々に隠れ、見失いかける。
妖魔が抱えるアルパカの、かぼそい悲鳴だけが頼りだ。判定能力値を【精神】に変更せよ。

進行度9:汚いな妖魔さすが妖魔きたない。奴らは山岳地帯に入った。
その強靭な足腰でひょいひょいと崖を登っていく。だが奴らの表情を見るにアジトは近い。
判定能力値を【筋力】に変更し、難易度を13にする。

描写とセリフ

妖魔達は数頭のアルパカを小脇に抱えてえっほえっほと逃げ去っていく。
見失わないうちに追いかけよう。

内容

合図の火の玉があがり、妖魔達を追いかけ始めるFS判定。
暗闇の中、遠くを走る妖魔を見失いかけたりしながら野を走り山を越え、追いかけるのだ。

妖魔は荷物を抱えていても意外に素早く、スタミナもある。
さらに今まで逃げ続けた経験を生かし、君達を蒔こうとまでする。
キミ達は根気よく、また注意深くそれを追いかけよう。

失敗した場合は敵に逃げられ、また次の機会に改めて追跡する必要がある。
もちろん追跡はふりだしからであり、さらには報酬が500G目減りしてしまう。

結末

PC達はアジトを突き止め、敵を追い詰めることに成功した。

シーン3:時間稼ぎ

登場: 全員
舞台: トワド東

解説

敵の目的の一部が分かると共に、敵と戦闘を行うシーンである。

描写とセリフ

PC達は敵を追い詰めることに成功する。すると手下たちが以下のように話す。

手下s「ミヌ様ー! 追いつかれちゃいやしたー!」
ミヌ「なにぃ、まだ刻印のアルパカも見つかっていないというのに……!」
手下s「すいやせんおやびーん!」
ミヌ「ええい、あなた達は荷物を引き継ぎして、足止めに回りなさい……!」
手下s「ひでえやミヌ様ー!?」
ミヌ「心苦しいですが、これもマクガフィンのためです……!」
ミヌ「先に地獄で待っていてください! ハスタラヴィスタ赤子ー!」
手下s「ちかたないね! でも地獄では俺たちが先輩ですよ! ハスタラヴィスタ赤子ー!」

どうやら、足止めしてその間にリーダーが逃げるようだ。
早く倒してリーダーを追わないと、どんどん距離を離されて見失ってしまうだろう。

【戦闘】 PC-30m-[バグベアランナー×3]

バグベアランナーはこれ以上後退することはない。
相手の攻撃が届くまでひたすら待機を宣言し、時間を稼ぐ。
ただし、最初のセットアップで間合いを使用し、エンゲージを別にすること。

回復に手番を使わせるために、エンゲージをそれぞれ常に別に保ちながら、
できる限りやわらかく、カバーされづらい相手一人を集中して狙おう。

ここでかかったラウンド数をNとし、それをチェイス2最初の難易度に加える。
また、戦闘終了後、ドロップ品ロールを振った場合、1Rかかるとしてもよい。
その場合、ドロップ品ロールを振る前に、それを伝えること。

シーン4: チェイス2

解説

ボスがアルパカを見捨てながら逃げるので、その追跡を行うシーンである。
PC達は、ボスを追う作業が必要になる。これはFS判定となる。

余裕がある場合、アルパカを回収することができ、それが成れば報酬も上がるだろう。
アルパカの回収もFS判定である。

FS判定1:ボスの追跡

名称:チェイス2 終了条件:3R経過
判定:【感知(足跡)】 難易度:12+N 成長点:3点
支援判定:幸運
イベントの発生する進行度: 2、5、8
クリアとなる進行度:11

無論、足跡追跡に関するスキルを持っている場合、判定に+1dの修正がある。

FS判定1のイベント

進行度2:足跡を追いかけ、敵を見つけることに成功した。
だが相手は追われていることを知るやいなや煙幕をはった。難易度を14にする。

進行度5:煙幕を抜け、追いすがる。そんな君達に敵は備えていたようだ。
分身の術を使われ、司令官の姿が四方八方に散る。
本当の司令官を見抜き、それを追いかける必要がある。
判定能力値を【知力(はったり)】に変更する。

進行度8:汚いな妖魔さすが妖魔きたない。奴らは川に用意していた筏にのって逃げていく。
丁度良くそこにあった丸太を持ち出しこれを追いかけよう。
判定能力値を【器用】に変更し、難易度を13にする。
相手が川に爆弾を投げ込むため、クリンナップごとに4Dの貫通ダメージをPC全員が受ける。

FS判定1の内容

足あとを辿り敵の司令官を探しだすFS判定。
逃げ出した妖魔のボスを探し出し、これを撃破する必要がある。

敵は司令官だけあって賢く、様々な追跡阻止の手管をもっている。
ここまで来て逃すことはできない。多少強引でも突破するしかないだろう。

失敗した場合は敵に時間を与え、彼らにとある作業をすることを許してしまう。
そうした場合、クライマックスに変化が起こる。

FS判定2:アルパカ救出

名称:アルパカヘルプ 終了条件:なし
判定: 【幸運】 難易度:11 成長点:進行度/
支援判定:【感知】
イベントの発生する進行度:3、6、9
クリアとなる進行度:12

FS判定2のイベント

進行度3の倍数:アルパカを大分回収した、遭遇する確率が減ったようだ。
難易度を1上昇させること。

FS判定2の内容

そこかしこにいるアルパカを回収するFS判定。
PC達は進行度の数のアルパカを保護したことになる。
この時、アルパカは[重量:3]の所持品として扱われ、一頭あたり500G報酬に上乗せされる。

特に妨害はないが出会うかどうかは運次第であり、集めるほどに遭遇確率が下がる。
全部で12頭しかいないので、12が完了値となる。

結末

筏を降りて逃げ出した司令官達にどうにか追いつくことができた。
(失敗した場合、苦心の末が追加される)

クライマックスフェーズ

チェイス2を成功していた場合と失敗していた場合で展開が異なる。

描写とセリフ

司令官とその部下のほとんどが残り、君達を迎え撃つ。
ミヌ「はー、はー、ここまでにしましょう!」
子分s「戦うんだねおやびーん!」
ミヌ「あなたたちは所定の作業を、もし駄目だった場合はお逃げなさい!」
子分s「わ、わかったよおやびーん!」

司令官がそう言うと、僅かな人数がアルパカを連れて逃げた。

ミヌ「全てはマクガフィンのために! ハスラタヴィスタ赤子ー!」
子分s「ハスラタヴィスタ赤子ー!」

【戦闘】[バグベアニンジャ(ボス)]-5m-[バグベアランナー*2]-5m-[バグベアランナー*2]-15m-PC

ボスはレベルを+1し、[司令塔+5][マジックブラスト][マジックウェポン][インタラプト]を追加する。
ボス属性の合計レベルは12である。

2ラウンドが終了する、もしくはその前に戦闘が終了すると、イベントが起こる。
イベント内容は増援であるが、チェイス2の可否で変わる。

チェイス2の成功時のイベント

2R目クリンナップに増援(バグベアランナー*3)が現れる。
現れるエンゲージはボスと同じとする。

子分s「おやびーん! 駄目でやしたー!」
ミヌ「な、なぜ逃げなかったのです!?」
子分s「おやびんおいて逃げる子分sはいませんぜ!」
ミヌ「あ、あなたたち……!」

チェイス2の失敗時のイベント

2R目クリンナップにバグベアニンジャかその遺骸がバグベアマクガフィンニンジャとなる。

子分s「おやびーん! やりやしたー!」
ミヌ「おお、刻印を!?」
子分s「受け取ってくださいおやびーん!」

何かが投げられる。

ミヌ「これが……マクガフィンの力……!」
ミヌ「みなぎって参りましたよー!」
ミヌ「あなた達は下がっていなさい! 私一人でどうとでもしてやりますよ!」

バグベアマクガフィンニンジャのデータ

バグベアニンジャのレベル+5、HPMPを二倍とする。
ボス属性はリセットし、[インタラプト][BS無効][見切り+1Lv]
[
スキルマスター:ニンジャ3Lv]取得とする。
ボス属性の合計レベルは15とする。
ドロップは品物の名前戦闘にマクガフィンをつけ、値段を二倍にすればよい。

結末

この結末は共通である。

ミヌ「ば、ばかな……マクガ、フィン……さえあれば、どうとでも……」
子分s「やられちゃったよおやびーん!」
ミヌ「し、しかた、ないことです、ね……」
ミヌ「先に逝った部下に、会いに行くとしましょう……」
ミヌ「マクガフィンに栄光あれー!」

そう言いながらボスは息絶えた。この後アルパカを一頭見つけてから帰還となる。

エンディング

シーン: 凱旋
登場: 全員
舞台: アルカ

解説

PC達が村に帰ってきたシーンである。この後報酬を受け取る。

描写とセリフ

村人「Thank you !」
村人「You are HERO !」
村人「We are not forget you !」

エタン様からのありがたいお言葉

エタン「べ、別に後半面倒くさくなったわけじゃないんだからね!」
エタン「グレイスのボクっ娘っぷりを頑張って演出していちゃこらすればいいんじゃないかしら!」
エタン「マクガフィンについて尋ねられたらマクガフィンはマクガフィンだよJKといえばいいわよ!」
エタン「なんだっていいわ。なにがしかの理由付け、装置とかアイテムとかの総称よ!」

経験点と報酬について

チェイス2成功時

エネミー経験点:8+8+8+8+8+8+8+12+12+8+8+8= 104
ボーナス経験点:アルパカ保護数/3=A
総合経験点:12+5+6+A+20=43+A

チェイス2失敗時

エネミー経験点:8+8+8+8+8+8+8+12+12+17+15= 112
ボーナス経験点:アルパカ保護数/3=A
総合経験点:17+5+6+A+22=50+A

報酬

基本報酬2000とドロップに加え、保護したアルパカの数*500Gである。
消耗品金額を補填した後、分配を行うこと。


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