[楽しいシナリオの作り方ガイド]1型:シナリオの作り方[1]

こんばんは。くるみです。
今回はストーリー重視の方(1型)の、基本的なシナリオの作り方を説明していきます。

1型の方法でシナリオを作り始める際、コアメソッドである
ストーリーとそれに呼応するPCの行動が既にできていると仮定します。

もしこれが満たされていない場合は、無理して作らないことを考えてもいいでしょう。

今回は例として、遊園地とアイドルと言うテーマを使用し、
遊園地でアイドルがさらわれるので、PCが取り返すと言うストーリーを使用します。
(通常、1型が最初に考えるストーリーのひな形はこの規模でいいのです)

王道の基本的なストーリーで特にひねりはない形になりますが、
それで十分だと思いますし、今のところそれ以上を求める必要性はありません。
それに、これまでさんざん例として使っているので馴染みやすいでしょう。

では、このストーリーをシナリオに仕上げていきたいと思います。

まず、1型のストーリーにおいて考えるべきなのは以下の2点です。

  1. PCがなぜアイドルを助けてくれるのか=PCが望んだ行動をしてくれる理由
  2. 実際にアイドルを助ける方法=事件の解決方法

1についてですが、ストーリーに登場するPCはあなたのキャラクターではない以上
PCに理由をつけてやらないと望んだ通りに動いてくれません
(※戦闘の方が好きなタイプであれば、理由などなくとも問題なく動いてくれます)

この理由については、PC自身が襲われる以外は金か情かどちらかです。
これ以外の方法では動いてくれないと考えたほうがいいでしょう。

そして、それをストーリーに提示するのが難しい以上、
ここでプレイヤーにアイドルを助けてもらうためにハンドアウトを使用します。

ハンドアウトとはセッション前に用意する資料のことですが、
今回はGMからプレイヤーへ、キャラクターを作成する時に行う要望のことを意味します。
FEARゲーの定義です。

このハンドアウトを指定することで、指定されたシナリオへの道に
プレイヤーに来てもらうのです。まさに、待ち合わせ場所と言えるでしょう。

これを使い、全てのプレイヤーに「アイドルを助けて欲しい」と言うのです。

基本的にこれらの目的はアイドルを助けてもらうことなので、
それさえできればどのようなハンドアウトでも構わないのですが、
それだとイメージがわかない人がいるので、ある程度ちゃんと用意しておくといいでしょう。
(逆に言えば、そう言う目的を先に言ってしまって、ハンドアウトを用意せずに
協力してくれと言えば、このようなハンドアウトは用意しなくてもいいのです)

当然、複数の人が関わるストーリーのシナリオであれば、ハンドアウトは多くなります。
一人では当然カバーできなくなるので、2人以上の強制的なハンドアウトが必要になるでしょう。
そのような形式でも、やることは一緒です。

とりあえず、今回は以下のハンドアウトを用意しました。
複数あるうちの、どれでも使用できます。

  • アイドルのファンやアイドルと信頼関係があるなど。
    アイドルに対する情を理由にアイドルを助けに行く・・・一般人向け
  • 今回の事件を企てた誘拐組織の犯罪情報が手に入ったので
    誘拐組織を捕まえに行く(アイドルはどうでもいい)・・・警察、探偵や該当組織に恨みがある人向け
  • アイドルの護衛、さらわれたら救出を金で依頼された・・・警備員など向け

このようにプレイヤーの情の感じ方はヒロインの味方悪役の敵の2種類あります。
どちらを利用しても構いません。

これでハンドアウトは大体きまりました。
ハンドアウトをあまり確定させすぎると、キャラクターの幅が狭くなります。
こういうのを嫌う人もいるため、最初はこの程度にするといいでしょう。

これでハンドアウトができました。
次は、実際にシナリオを解決させる方法を説明します。
続きは、(他のタイプの説明もするため)多分少し後になりますが…


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